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先日、年始の祈祷に下鴨神社に行くと、境内は沢山の人でにぎわっていました。
この日は、新春恒例の蹴鞠(けまり)はじめ!!
皆さん、見られた事がございますか?
観光客の人たちと、前方には、報道のカメラマンの方達でなかなか前で見る事が出来ませんでした。
青空の下で、色とりどりの衣装を身に纏い
蹴鞠は、平安時代初期には宮中で儀式化され、平安貴族の遊びにもなっていました。
蹴鞠はじめは、京都蹴鞠保存会が皇室にゆかりの下鴨神社で復活させたそうです。
なお京都蹴鞠保存会は1903年(明治36年)に明治天皇のご下賜金によって結成されました。
蹴鞠はじめでは、舞殿近くに四方の隅々に青竹を立てた15メートル四方の鞠庭(まりば)が設けられます。
鞠装束では、烏帽子(えぼし)鞠水干(まりすいかん)・鞠袴(まりはかま)・鞠靴(まりぐつ)などの伝統衣装に身を包んだ鞠人が「アリ(夏安林)」・「ヤア(春陽花)」・「オウ(秋園)」の独特の掛け声を掛けながら華麗な足さばきを披露します。
ちなみに蹴鞠では腰・膝を曲げず、足の裏を見せない様に右足の親指で鞠を蹴ります。
なお蹴鞠はじめでは枝鞠(えだま)から鞠を離す解鞠(ときまり)・練習の小鞠(こまり)などの作法が行われます。
蹴鞠は、紀元前300年頃中国・戦国時代の蹴鞠(しゅうきく)が起源とも言われます。日本には飛鳥時代(538年頃)に仏教と共に中国から伝わったと言われ、日本最古の歴史書・日本書記にも記されています。
ちなみに日本では、飛鳥井家が蹴鞠の公卿宗家とされています。なお蹴鞠では中大兄皇子(天智天皇)と藤原鎌足が親しくなり、645年(大化元年)の大化の改新のきっかけになったとも言われています。
「アリ」・「ヤア」・「オウ」の掛け声は平安時代に蹴鞠の名人とも言われた藤原成通が千日に及ぶ蹴鞠の練習を成就させた夜、鞠の精霊が3匹の猿の姿で夢の中に現れ、その3匹の猿の名前に由来しています。
鞠は2枚の鹿の滑皮(ぬめか)などで作られ、直径約20㎝・重さ約120gと言われています。
鞠は内側が中空で、変形しやすいくなっているそうです。
来年、皆さんも新年のご祈祷行かれて、蹴鞠はじめを是非ご覧下さい。
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